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>>14 時間が迫って来たので憑依を終わらせましょうと『その人』が言ってきたので、婆さんは、『あれ、もうそんな時間かいな…あぁ、爺さんが川の向こうで待っとるは。』といった。 ワシは最後まで目を瞑っていたけど、正面斜め上にボヤ〜〜っと煙みたいなのがみえてそこから薄暗い曇り空がある草原とサラサラと流れる富士山の湧き水並みの綺麗な浅瀬が見えた。 (あ、三途の河やな…)って一瞬で分かった。 そして浅瀬の向こうからよれよれの何回も着潰れた水色が少し混じったグレーの作業着を来た老人が歩いて浅瀬の前で立ち止まっていた。老人の顔にはテレビで見る様な「ぼかし」の様な靄がかかっていてどんな顔か全く分からなかったけど、「あ、おじいちゃんや」って瞬時に分かった。遺影では見たことあるけど、爺さんはワシが生まれる前に死んだから靄が掛かっているようだったんだなって思う。 最後に婆さんは、『はな、ぼちぼち行くわ…お盆にまたくるでな』っと、ちょっと最後は笑いながら言った。 憑依終了。 で、婆さんは現在ワシの守護霊として右肩に憑いています。 チャンチャン♪
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