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◆ 沖縄忌 ◆ 06月23日》行事 石垣に海光とどく沖縄忌 柳田芽衣 IC倉庫どしゃぶり沖縄慰霊の日 根岸たけを 不発弾残れりといひ沖縄忌 多良間典男 沖縄忌胸へ海鳴りたたみ来る 北さとり 水音と機織る音や沖縄忌 山崎祐子 潮騒に花なげ入れる沖縄忌 井上土筆 火の玉となりし沖縄忌の墓ぞ 中杉隆世 島いつも大きな振り子沖縄忌 渋川京子 艦といふ大きな棺沖縄忌 文挟夫佐恵 ※ふばさみふさえ 沖縄忌幼子に海しかと見せ 宮坂静生 断崖も海も語り部沖縄忌 中村富子 ◆ 暑き日 暑き夜 ◆ 678》時候 暑き日の昼寝は少し死ぬに似て 山田みづえ 暑き日の續かぬ北のオホーツク 柏倉文子 歯車音暑き夜沼にもぐるもぐる 金子兜太 見えてくる早瀬ありけり暑き日や 小木ひろ子 暑き夜欅は人の灯に離れ 大井雅人 山刀伐峠のかくも暑き日祠神 原 裕 暑き日は暑さに負けて健やかに 上村占魚 暑き日を海に入れたり最上川 芭蕉 暑き日や茶箱の中に顔入れて 木倉フミヱ 暑き日のゲートル解けてまた結ぶ 山口誓子 暑き日のはじまる朝の髪を結ふ 島田みつ子 逆縁の身を灼く暑き日なりけり 滝 青佳 暑き日の婚儀はじまるつばくらめ 田中裕明 暑き日の市になえたる青菜かな 筑紫磐井 暑き日や虫の顔して厠より 細谷ふみを 朝市やはや暑き日のさしかゝる 篠崎霞山 暑き日の夕や花に濯ぎけり 正岡子規 暑き日や先づ猫が邪魔夫が邪魔 上野さち子 暑き日や一掬の水亡き人に 佐野美智 暑き日をかき乱したる白髪かな 尾崎紅葉 暑き日の暮れかかりたる柘榴かな 会津八一 暑き日の電柱と愛ほそりゆく 津沢マサ子 臥して見る暑き日の空終るとき 金田咲子 暑き日に面は手習した子かな 小林一茶(57) 暑き夜や子に踏せたる足のうら 小林一茶(56) 暑き夜を唄で参るや善光寺 小林一茶(54) 暑き夜にらみ合たり鬼瓦 小林一茶(53) 暑き日やをどり出でたる竹煮草 山田みづえ 暑き日のはじまる簾下ろしけり 久保田万太郎 暑き夜や井戸に水なき夏の月 荻子 暑き日や馬屋のなかの糠俵 恕風 暑き夜やいづくを足の置きどころ 尚白 暑き日も樅の木の間の夕日かな 山口素堂 暑き日や撫子つまむ山のかげ 松岡青蘿 暑き日のぴりぴりわたる人造湖 秋元不死男 暑き日や水たゞよはず樹うごかず 松尾芭蕉 暑き日や竹に雀の往き来まで 千代女 暑き日の木陰も見えず浜屋形 立花北枝 松一里帰路暑き日を荷ふかな 麦水 暑き夜や百姓町の真くらがり 村上鬼城 あつき夜をのゝしりいそぐ女かな 石橋秀野
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